WECK

90年かけて生まれた、23種類のWECK(ウェック)について

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WECK(ウェック)社のガラス容器が、初めてドイツから日本へ輸入されたのは、なんと大正時代のことです。
それ以来、かわいいイチゴのロゴマークと機能性から、今では、すっかり日本のキッチンにも定着していることと思います。

日本だけではなく、当然、世界中でも愛用されています。

当のドイツでは、愛用どころの騒ぎではありません。
ウェックで瓶詰めすることを意味する「einwecken(WECK する)」という言葉が、正式にドイツ語として認められているくらいです。

そこまで人気なウェック社のガラス容器の秘密を探っていきたいと思います。

※便宜上、ウェック社のガラス製保存用キャニスターのことを「ウェック」と表記します。

100年以上の歴史

ウェック社は、1900年1月1日にドイツにて、JOHAN WECKとGEORG VAN EYCKにより創立されました。
まさに20世紀の幕開けとともに、その産声を上げました。

それ以来、100年以上に渡って、ガラス容器メーカーとして、一般家庭でできるガラス容器を使った瓶詰め保存食の研究開発を続けてきました。

瓶詰め保存を突き詰めた

食品を保存するためには、食品が傷む原因を排除することが重要です。
その原因のひとつに微生物があります。
微生物のなかには、麹菌や酵母菌など発酵食品をつくるときに必要なものもありますが、人体に有害なものもあります。
詳しくは、「保存について~八つの痛みの原因~」をご参照ください。

その微生物の繁殖を抑えるには、酸素に触れないようにすることが大切です。
そのためには、「保存について(基本的な保存方法)」で紹介していますが、主に酢やオイルに漬けることで酸素を遮断する方法がとられます。

WECK 8ステップ アイキャッチ

しかし、ウェック社は、ガラス容器を密閉して、中を真空状態にすることにより、酸素に触れないようにする研究をしてきました。

容器を真空状態にする方法は、ウェック社以外でも研究されていました。
内部の空気を吸い出す道具やアルコールを使って酸素を燃焼させてから蓋をする方法などさまざまなものが考案されましたが、それらは完全なものではありませんでした。

ところが、ウェック社は、もっと簡単で確実な方法を考え出します。
まず、容器を密閉状態にしておいて、その容器を煮沸することにより脱気(気体を除いて真空にすること)する方法です。

その煮沸による脱気という方法はそのままに、3度のモデルチェンジをしてます。
そして、創立から90年後に今の形に落ち着きました。

この形状は、長年かけてよりよいものをと、研究を重ねて、突き詰められた形なのです。

かわいさだけじゃない

ウェックのイチゴマークは、ウェック社の登録商標です。
そのイチゴマークがかわいい、というのが人気のひとつであるようです。
保存容器ではありますが、そのままテーブルに出しても違和感がありません。

WECK ロゴ

ただ、その人気は、このガラス容器が食品を保存するという機能性に満ちた形状から来る安心感によるところが大きいのではないでしょうか。

ウェックにはさまざまな形状のガラス容器がありますが、どれも口が大きく、食材を入れやすい。
また、使用後は洗うのも楽です。

さらに、蓋をした状態で重ねられます。
保存容器にとって、重ねられることは重要な要素です。

23種類の少数精鋭

ウェック社は、創立100年以上経ちます。
また、今の形になったのは、創立90年後であることは、前にも書きました。

それにもかかわらず、ガラス製保存用キャニスターの種類が23しかありません。(設立90年後の時点で)

23種類という数が多いか少ないかは議論の余地がありますが、90年考え抜いて必要かつ十分な数であったのでしょう。
ウェック社としては、これだけあれば、あらゆるものを保存できると考えたに違いありません。
あとは、使う側がどう使いこなすかということだと思います。

それに、蓋がS,M,Lの3種類のみということも、使う側のことをしっかり考えていると思います。

さらに、100年以上もガラス製保存用キャニスターのみで勝負していることがすごいといいたいところですが、
最近は、さまざまな新商品が出ているようです。
現在、ガラス容器は32種類あるそうです。

ただ、新商品としては、マグカップや小物入れなど、ガラス製保存用キャニスター以外の用途のものが多いようです。

ガラスはリサイクル

ウェック社のガラス容器は、リサイクルのガラスを使っています。
さすが、リサイクル先進国ドイツだけのことはあります。

ガラスのもともとの色である薄緑色をしているのも、リサイクルガラスを使用しているためです。
脱色や着色などせずにガラス本来の色合いは、素朴さと落ち着きを感じさせます。

耐熱ガラスではありませんが、

ウェック社のガラス容器は、耐熱ガラスではありません。

耐熱ガラスとは、急激な温度変化を加えても割れないように強化したガラスのことをいいます。
ウェックの耐熱温度差は80℃です。
ですので、80℃以上の急激な温度差にならないように急に加熱したり、冷ましたりしないように気をつけないといけません。

少なくとも日本の基準では、耐熱ガラスということができませんが、アメリカでは電子レンジもオーブンも使用可となっています。
そのため、積極的な使用をおすすめすることはできませんが、耐熱温度差が80℃であることを念頭においていただければ、電子レンジやオーブンは使用できなくはないです。

ガラスは、特に急冷に弱いようです。
そのため、電子レンジやオーブンで熱せられたウェックを急冷すると割れる原因になってしまいます。

まとめ

・ウェックは、大正時代から日本に輸入されています。

・ドイツでは、ウェックで瓶詰めすることを意味する「einwecken(WECK する)」という言葉が、正式にドイツ語として認められているくらい生活に密着しています。

・ウェック社は、3度のモデルチェンジを経て、創立から90年後、23種類のガラス製保存用キャニスターを完成させました。

・ウェック社は、ガラス容器を煮沸することで脱気し、真空状態にする方法を考案しました。そのことで、食材が酸素に触れないことなく、微生物の繁殖を抑えることができます。

・ウェックの人気は、イチゴのロゴマークがかわいいということもありますが、食品を保存するという機能性に満ちた形状から来る、安心感によるところも大きいです。

・ウェックは、リサイクルのガラスを使っており、耐熱ガラスではありません。そのため、急激な温度変化を避けないといけません。

 

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
それでは、「90年かけて生まれた、23種類のWECK(ウェック)について」のレビューでした。

 

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